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CO2排出削減量(08-09年度)

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カーボン・オフセット

基本知識編

樹木はCO2を吸収するだけでなく、排出していると聞きましたが、本当ですか?

植物は、我々動物と同じように呼吸をしています。呼吸をすると、酸素を吸収し、二酸化炭素と水蒸気を放出します。その一方で、植物は光合成を行うことによって、自ら生きながらえるためのエネルギーを作り出します。光合成を行なうときは、日光などの光と、二酸化炭素を吸収し、植物内にデンプンを作り、酸素を放出します。光合成で吸収する二酸化炭素は、呼吸で発散する二酸化炭素の量よりはるかに多いので、差し引きすると、二酸化炭素を吸収していることになるのです。

日本の森林が吸収している二酸化炭素の量は、どのように測るのですか?

下の計算式を使います。
吸収量(炭素トン/年)=幹材積の増加量(m3/年)×容積密度(トン/m3)×拡大係数×炭素含有率
幹材積とは、森林の幹の量(体積)のことです。これは、樹木の種類と林齢がわかれば平均的な幹材積を調べることができる「収穫表」を使って計算できます。また、全国の森林は、樹木の種類、林齢、面積などの基礎情報がデータベース化されています(林野庁)。幹材積には、枝葉や根は含まれていません。二酸化炭素吸収量を計算するときは、幹だけでなく枝葉も関わってきますので、樹木全体の量を求める必要があります。
容積密度とは、体積を重さに変える係数で、樹木の種類や成長の良し悪しで異なります。
拡大係数は、幹の体積を枝や葉や根を含めた樹木全体の体積にするための係数で、厳密に言うと樹木の種類ごとに異なりますが、一般的には、針葉樹では幹材積の1.7倍、広葉樹の1.8倍すれば、樹木全体の量を示すとされていて、この数値が拡大係数です。
炭素含有率は、樹木の重さのうち炭素が占める重さの割合で、すべての樹木で0.5としています。
以上のことから、同じ種類の樹木で、拡大係数や容積密度が等しい場合、二酸化炭素吸収量は、幹材積に比例するので、幹材積によって二酸化炭素吸収量を検討できるわけです。

所有山林の二酸化炭素吸収率は算定できますか?

はい。前述の算定方法に準じて、幹の直径や高さ、1ha当たりの本数、などの情報を基に、吸収量を推定できます。具体的には、林内のすべての樹木の直径と高さを測定し、それを基にそれぞれの樹木の幹の体積を推定すれば、上記の計算式を使って吸収量の推定を行なうことができます。大まかな吸収量の目安は、地域や樹種によって異なりますが、スギは、1年間に1〜3炭素トン/ha程度、広葉樹であれば1年間に1炭素トン/ha 前後だと考えられます。

庭木や街路樹も地球温暖化防止に役立ちますか。

はい。庭木も街路樹も二酸化炭素を吸収しますので、地球温暖化防止に役立たないということはありません。しかし、庭木や街路樹は、ある程度の大きさまで成長したら、それ以上は成長させないように剪定などを行います。葉の一定面積あたりの二酸化炭素吸収量はあまり変わらなくとも、植物の大きさが小さければ、吸収量の総量は小さいです。また、森林と比べて個体数が少ないので、森林の吸収量ほど大きくはないと推測できます。

森林の間伐が重要だと聞きましたが、間伐をすると、二酸化炭素の吸収量は増加するのですか?樹木の数が減るため、吸収量も減るような気がするのですが。

二酸化炭素を吸収するのは、樹木の葉なので、確かに、可能な限り多くの葉をつけている無間伐区では、二酸化炭素の吸収量は大きいです。しかし、森林が込みすぎると、枯死木が発生してしまい、枯死木は逆に二酸化炭素の放出源となってしまいます。従って、枯死木が発生しない程度に少しずつ間伐することによって、高い二酸化炭素吸収量が維持できることになります。

二酸化炭素吸収対策として間伐がなぜ重要なのですか?

京都議定書のルールによると、育成林では、適切にメンテナンスされた森林の吸収量だけが二酸化炭素削減目標の達成に利用できるとしています。しかし、現在行なわれている森林整備だけを続けても、適切にメンテナンスされた森林の面積は、二酸化炭素削減に十分だとはいえませんので、目標達成には、さらに多くの森林が適切に整備されていく必要があります。間伐は、1回行なえば約10年は手入れをしなくても、森林が良い状態に保たれますので、間伐は、最も経済的な方法だと考えられます。

間伐以外に、森林が二酸化炭素吸収の成果を上げる上で注目すべきことはありますか?

適正に整備された森林の面積を継続的に増やし続けることは不可能なので、やはり化石燃料の使用を減らすことを考える必要があります。この際、木質バイオマスエネルギーの利用を推進するのが効果的だと考えられます。
例えば木質ペレットを使用する際、二酸化炭素が排出されますが、これは、もともと大気中にあったものを樹木が吸収したものですから、大気中の二酸化炭素の増加につながりません。間伐材は放置すると、エネルギーとして利用されることなく二酸化炭素を放出することになりますから、化石燃料を使用する代わりに、間伐材から作られたペレットを使用することで、大気中の二酸化炭素を増やさない努力をしていることになります。さらに、伐採された部分では、次世代の樹木が光合成を行い、二酸化炭素の吸収を始めることができます。

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